ギャンブル依存症と借金その2
前回に引き続き、アディクションフォーラムの講演の話です。
今回は闇金についての内容。
<闇金の手口その1>
090金融なんて言われてますが、一体奴らはどこにいるのか?
(1)ショートメール
(2)スポーツ紙や週刊誌の広告
(3)電柱への張り紙
(4)賭場への出入り
(1)は私の携帯にも入ってきます。迷惑メールの類なので自動的にゴミ箱行きか、即受信拒否設定でなるべく入ってこないようにしてますが、追い詰められた人は蜘蛛の糸みたく、連絡しちゃうんでしょうね。
ショートメールは頭三桁以下は適当に数字を打ち込んで絨毯爆撃みたいに
送ってるそうです。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるのでしょう。
(2)に関しては違法業者が広告?!と思ったらこんなカラクリがあるそうです。
訪ねてきた借入希望者に対し「うちでは貸せないけど…」と別業者を紹介し、その紹介先が闇金だったというオチ。
(3)に関しては私が住んでいる地区ではほとんど見かけませんが、剥がれかけた<即融資>みたいなチラシの存在は知っています。見るからに怪しさ満載ですが、これも藁にもすがる思いで手を出す人がいるんでしょうね。
(4)は私は賭場に出入りしないので全くわかりませんが、薬の売人が中毒者を見抜けるように、違法業者もお金に困っている人を見つける嗅覚があるんでしょう。
<闇金の手口その2>
闇金は金を払っている(いいカモである)あいだはおとなしいですが、いつでも
こちらの首を締めれるよう用意周到に罠を張っているそうな。
1:周囲の連絡先を押さえておく
勤務先はおろか家族やご近所の連絡先を押さえておくそうです。
ええ、ええ!私も元夫から個人の携帯電話の番号と会社の連絡先をバラされましたよ!
2:飛ばしの口座や携帯
奴らは違法業者で足がつくといけないので銀行口座や携帯電話を契約できません。
そのため返済ができなくなった債務者に猶予と引き換えに銀行口座や
携帯を作らせるそうです。
つまり闇金が返済や送金、連絡に使っている口座や携帯は、他の利用者に
作らせたものってことですね。
ちなみに銀行に発覚したら作らされた方が口座を凍結されます。
その銀行はおろか、他銀行でも口座を開設できなくなります。
恐らく携帯電話も同様でしょう。
一度凍結されると再び口座を作れるようになるまで時間がかかるそうです。
<闇金には毅然と対応しろと言うけれど…>
闇金は立派な刑事事件。元本含め支払う必要はなく、毅然とした態度を取り
断固拒否する。
代表の方もそう仰っていました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
が!
家族としては、とても怖いというのが本音です。
以前も記事で触れましたし上記でも述べましたが、毅然とした態度で戦うと相手は引くと言われても、戦うこと自体に抵抗がある人って多いと思うんです。
うちも脅されたり嫌がらせはなかったですが勤務先に在籍確認の連絡がかかってきただけでしばらく胃痛と動悸がしました。いまだに電話が鳴るとドキッとする後遺症に悩んでいます。
こういう電話ってわかる人にはわかります。
職場にかかってきたり、かかってくる「かも」という疑心暗鬼や不安は、確実にこちらの神経を蝕んでいきます。
あとよく言われてるのが「闇金は逮捕されるのを恐れるから、直接自宅とかに押しかけてくることは少ないよ」という台詞。
少ない=ゼロではないですよね。
私は勝手にタクシーを呼ばれたりピザを大量に注文されたり等の嫌がらせをされた人の話を直接聞きました。怪しい中国人が自宅に取り立てに来たというケースも知ってます。
私の場合は子どももおらず実家など避難場所があったからよかったものの、持ち家だったりご近所や職場といい関係を築いている人にとっては死活問題です。
「今の職場は本当に人間関係もよくて……だからやめたくないんです」
という家族の方が泣きながら切に訴えた言葉。
いくらこっちに非がないとは言え、そんな人に「闇金とは断固として戦え」なんてとても言えません……。
対闇金と言えば警察や弁護士等を想起しますが、これは正直対応する方によってバラつきがあります。
私は闇金から二度目の在籍確認の電話があった時、元夫の尻を叩き警察に相談の電話をしたのですが、とても親身に話を聞いてくださいました。けどこれは警察全体の対応というよりは、対応してくれた警察官の方の人柄や力量が大きかったと思います。
弁護士も同様です。人によっては「元本は払いましょう」という人すらいまだいる模様です。(法律家ェ!)
じゃあどうすればいいんかい?という話なのですが……くどいようですが
これもクレサラ被害者の会に相談してみましょう!
そこで正直に「怖い」「不安」と洗いざらい吐露したらいいと思います。
吐くと恐怖は多少は軽減されるかもしれません。
実際代表の方も闇金業者とやり合った経験があるそうです。
「あなたこんな仕事やめなさいよ」と相手にお説教したこともあるとか(笑)
ギャンブル依存症問題を考える会代表の田中紀子さんは、仲間の元に闇金が押し掛けた際には自ら出動されております。
こういう人の存在って心強くてとても励みになるんですよね。
そしてその姿が自身の勇気に繋がるかもしれません。
私は自分の限界値を超え別居をした勢いもあり、会社に闇金の件を洗いざらいぶちまけ相談しましたが、皆親身になって心配してくれ、対策を立ててくれました。
ですので何かしらの機関に頼り、腹をくくることでほんのちょっとでも勇気が湧いたり事態が好転することもあると思います。
戦い方には色んな方法やアプローチがあると思います。
最後に闇金は撲滅してしまえ!