ギャンブル依存症という問題に気づく
2017年の夏に、私は実家へ帰りました。別居生活のスタートです。
原因は度重なるギャンブル×借金を繰り返していた元夫から届いたLINEです。
〈自分でも何を言っているのかわかんないけど、借金が返せないのにギャンブルがやめられない〉
これを見た瞬間、怒りが頂点に達しました。気づけば元夫に罵倒の返信を投げつけました。
〈もうあんたとは離婚する。今まで散々嘘ついて。尻拭いもして。借金はもうないっていったのにふざけるな!〉
典型的なギャンブル依存症者と家族のやりとりだと思います。
恐らく多くの家族が上記の私のように以下の事をやってきた(繰り返してきた)はずです。
〇借金や不始末の尻拭い
〇自分(たち)だけで問題を抱え込む
〇本人の意志力の問題とし叱咤、激励
私自身も幾度も繰り返してきました。会社のお金に手をつけたと電話があった際には
親兄弟に頭を下げ一時的に借り、元夫の会社に持参して謝罪。
預貯金を崩してすぐに用立ててくれた母と妹に謝罪とともに返済しました。
闇金の借り入れの際には本人以上にパニクって、早く返すよう急かしました。
(当時は闇金には返済不要ということは知らなかったし、戦う勇気もありませんでした。正直、今だって闇金と戦えって言われても怖いです)
自分が本来果たさなければいけないことをほっぽり出して、元夫の責任を勝手にしょい込んでいました。
誰にも相談せず「おしどり夫婦」「優しくていい旦那さんだね」」という言葉に
気をよくして、外側ばかり取り繕いました。
何回も繰り返す本人に対しても、かいがいしく世話を焼く反面、大人としてや働き手としての自覚を持てと説教したかと思うと腫れ物に触るように気を使ったり、問題を『なかったこと』のように振舞ってよそよそしく家族関係を続けたりetc
振り返るといびつな夫婦関係を、薄氷の上を歩くように続けていました。
上記のことは『やってはいけないこと』の筆頭にあげられる数々です。けど私がそれを知ったのは「ギャンブル依存症」という病を知ってからでした。
ギャマノン(ギャンブラーの家族友人の会)では「知らなかったのだからしょうがないよ」と優しい声をかけてもらいました。
私自身も上記の行動を『した』ことについては悔いてもしょうがないなと思いますし、してきた家族や友人の方々に対しても、かつて私がもらった言葉を返すつもりです。
けどあの時、私自身の身体は悲鳴をあげてたんですよね。不安で眠れなくなって動悸がするようになって心療内科にもかかったし、元々持っていた不安神経症も悪化しました。
睡眠薬は手放せたものの、精神安定剤(それほど強くはない)は未だに飲んでいます。元夫は貝になり本音を話してくれなくなり、ますます嗜癖に走ってしまいました。家の中もとても暗かったです。
それを無視して、臭いものに蓋をしていたのは紛れもない自分自身です。
私は夫のギャンブルや借金で苦しんだし傷つきました。けど私自身も自分を粗末に扱う癖によって自分を傷つけていました。
そんな私がようやく依存症に辿り着いたのはインターネットのおかげでした。
離婚を口にして住まいを飛び出したものの「ギャンブルがやめられない」という
元夫の言葉が心に引っかかっていたので(ギャンブル やめられない)と検索をかけたところ、この病気を知りました。
――間違いない、これだ!
それから関連記事を読み漁り、書籍も取り寄せました。
敵の正体捉えたり!別居生活の傍ら、自分のギャマノン通いと元夫の回復への説得が始試みるのですが……その辺りはぼちぼち記事にしていきます。
離婚しちゃった今、依存症をもっと早くに知っていたらどうなっていただろう?
と、時折考えます。考えてもしょうがないことで悩むのは私の癖でもあり、人間の性でもあるのかもしれませんね。